2024年1月16日
TOPs細胞提携医療機関様情報共有会 2023年11月 レポート3
CPC株式会社 ネットワーク事業部です。
2023年11月、TOPs細胞を治療にご活用いただいている先生方向けに情報共有会をオンラインで開催致しました。今回で3回目の開催となり、整形外科だけでなく、形成外科、脳神経内科や脳神経外科、血管外科と、様々な領域の先生方にもご参加いただけるようになりました。様々な視点から盛り上がりを見せた情報共有会の模様を、3回に分けてご報告させていただきます。
今月号では、「神経疾患におけるリハビリテーションの重要性について」の発表をお届けします。
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神経疾患におけるリハビリテーションの重要性について
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神経疾患におけるリハビリテーションについて、湘南医療大学保健医療学部リハビリテーション学科で教授をされている田邉浩文先生から、2つの事例を伺いました。
一例目)
脳卒中による四肢麻痺の患者さんにTOPs細胞を投与。
翌日から、週3回、各1時間程度のリハビリを開始。
目標である「介助歩行ができるようになること」を投与後7ヶ月程度で達成した。
二例目)
脳梗塞発症後10年が経過した50代の患者さんにTOPs細胞を投与。
週1-2回、各1時間程度のリハビリを開始。
挙上不可、回外・回内の運動もほとんどできず、こぶしを握ったままの状態で手を
開くことができなかったが、投与2ヶ月後にはあきらかに指の伸展がみられた。
これら事例のご発表の後で、田邉先生は次のようなお話をしてくださいました。
「これまでの一般的なリハビリテーションでは、四肢麻痺の患者さんの筋緊張が改善するということはなく、また、運動機能の回復というものは、段階的に改善をしていくイメージでした。
今回、TOPs細胞を投与した患者さんに行ったリハビリテーションでは、頻繁にリハビリをした箇所のみが改善をしていく印象がありました。
そして、段階的に継続した改善というより、週によって運動機能が上がったり下がったり、その次にバージョンアップした感じでまた上がる、というように改善をしていっている印象をうけました。
二例目をとおしてでは、通常のリハビリとTOPs細胞を投与した後のリハビリの違いを“効果がキャリーオーバーされていく”ことだと感じられました。
リハビリの効果が表れるのも早く、効果の持続も感じられました。」
参加された先生方からは、「再生医療だけで改善するだろうと考えていたため、これまでリハビリには力をいれていなかった」、「入院が不要という点で幹細胞治療を推していた」といった声があがりました。
田邉先生からは、「入院をする必要はないと思います。」「自身の経験を通してでは、リハビリの頻度を多くした方がいいと感じます。」「やみくもに動かすのではなく適切なリハビリテーションが必要だと思います。」といったお話がありました。
アヴェニューセルクリニックの辻医師は、「整形外科の分野でリハビリテーションは必須ですが、脳神経分野でもリハビリテーションとのコラボレーションはとても大事だと思います」と話されていました。
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今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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