気になる!再生医療~現場の培養士に聞く①~ – CPC株式会社

2024年5月15日

気になる!再生医療~現場の培養士に聞く①~

CPC株式会社 ネットワーク事業部です。

最近は様々な疾患・領域で目にすることが多くなった再生医療。その中で細胞治療を 陰で支えているのが培養士です。当社においてもTOPs細胞の培養を支えてくれています。 今回と次回の2回にわたって、当社の培養士たちの「再生医療との出会い」から、 日々の業務に対する「姿勢と考え」、「未来への思い」をご紹介します。 

 

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     再生医療との出会い

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📝編集者おふたりの再生医療との出会いについて教えてください。

👨‍🔬培養士Aさん

ノーベル賞を受賞したIPSの研究を知り、細胞培養の世界に興味を持ちました。専門学校在学中に幹細胞培養に関わる企業でのインターンシップを経て、当社培養士の道を選びました。

👩‍🔬培養士Bさん
専門学校の授業で培養の面白さに魅了され、培養士の道を進むことを決意しました。就職活動を進める中で、当社の培養では医師が培養にしっかり関わっていることを知り、大変魅力に感じて当社の培養士としてキャリアをスタートさせました。

 

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   再生医療の舞台で活躍する培養士たちの成長の道

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📝編集者入社後に印象の変化はありましたか。

👨‍🔬培養士Aさん
特に感じたことは、こんなにも大切に培養を行っているのかということでした。お預かりしている幹細胞を患者さんご自身のように大切に取り扱い、丁寧に時間をかけて培養をしていました。培養のプロセスは基本的な手順を守りつつ、独自のテクニックを磨いています。その点では大きなギャップは感じず、会社に対する信頼がより増しました。

👩‍🔬培養士Bさん
入社当初は、当社グループクリニックの患者さんの培養のみを行っていましたが、他の医療機関様からの培養もいただくようになり、規模が急速に拡大しました。この成長の速さは、入社前には想像しておらず驚きました。培養士の仕事が、培養のみに留まらないことにも驚きました。他部署との連携や、医療機関様とのやりとりなど、広範な業務が存在します。この点では、研究所での培養士とは異なる側面があると感じています。幅広くキャリアアップもできる環境という面でも、入社前と印象が変化しました。

📝編集者
幅広くキャリアアップできる環境という点は、ベンチャー企業ならではの良さもあるかもしれませんね。

 

 

   

📝編集者入社後は、どのような教育を行っているのですか。

👩‍🔬培養士Bさん
まずは、基本的な培養プロセスの習得です。培養方法を丁寧に学びながらスキルを養います。2年目以降は、患者さんごとの異なるケースへの対応方法を学び、医療機関様とのやりとりも指導していきます。本当の意味で一人前の培養士になるには、少なくとも3年の経験を積むことが一般的です。この期間を通じて、確かなスキルと判断力を養い、高い品質の培養を提供できるように努めます。一人前になると、実験など培養以外の業務も任せてもらえるようになり、チーム全体に貢献することも可能性になります。私は現在副主任として後輩育成に携わっています。そこで大切にしていることはチームの一体感です。高品質な培養を提供し、再生医療の未来に貢献するため、これからも情熱を持って取り組んでいきたいと考えています。

 

 

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   培養士に必要な能力

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📝編集者どのような人が培養士に向いていると思いますか。

👩‍🔬培養士Bさん
培養士の役割は、微細な変化や違和感に敏感に対応し、予期せぬ状況にも冷静に対処することです。このような能力を持つ人は、優れた培養士になれると感じています。

 

📝編集者なぜそう思いますか。

👩‍🔬培養士Bさん
培養プロセスでは、時に小さな変化が結果に影響を及ぼすことがあります。問題を早期に察知すれば、適切な対処を行うことができます。他にも、培養中に予期せぬ状況が生じた際、冷静な判断力が必要です。プレッシャーやストレスがかかる状況でも、淡々と問題に向き合い、最適な解決策を見つけ出す能力が求められます。こうした姿勢は、品質の維持に不可欠です。また、培養は慎重な作業の連続ですので、疲れやすい状況下です。効果的なストレス管理や適度な休息が上手くできることも大切な能力だと感じます。

 

📝編集者
なるほど、参考になります。貴重なお話をありがとうございます。次回は、「未来への思い」などをご紹介いたします。本日は、ありがとうございました。

 

 

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今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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