2025年1月15日
臨床スコアリングシステム「EzyScore」特集~開発者インタビュー後編~
CPC株式会社営業部です。
今回は当社で開発した臨床スコアリングシステム「EzyScore」の開発者インタビューをお届けいたします。前回は開発のきっかけからシステムへのこだわりについてご紹介いたしました。今回は、システムの活用シーンや今後の展望についてご紹介いたします。
💬おさらい!臨床スコアリングシステム「EzyScore」 とは…?
≪🧐開発者インタビュー≫
・インタビューしたメンバー
システム開発者:営業部 副部長 松﨑医師
■前編はシステムの仕組みによって削減できる作業についての話がありましたが、具体的にはどのようなシーンで活用できますか?
松﨑:患者さんのアンケートをwebフォームで作成し、それを活用されている医療機関様も多いと思います。しかし、アンケートの結果はアンケートの入力順に羅列されているだけで、以前のアンケート結果を探し、今までの経過を見るには少し手間がかかります。また計算方法が複雑なスコアも存在します。実際の診療ではすぐに確認できないことが多いのではないでしょうか。
リアルタイムで治療効果を確認するには、このEzyScoreが最適です。再生医療で治療している患者さんは全例フォローが必要です。厚労省への提出義務がある再生医療の定期報告は私も丸1日で終わらない時もあるくらい時間がかかっていましたが、このシステムを利用すると一瞬で作成することが可能で、大幅な時間短縮につながります。さらに解析をしたいなど臨床スコアの解析にも使用できると思います。
■どんな方に使っていただきたいですか?
松﨑:大学病院や手術を多くされている病院の先生方は、とても忙しい中診療のデータを閲覧し、解析をされているかと思います。EzyScoreは診療中に治療結果をリアルタイムで瞬時に確認可能なため、大幅な時間短縮が実現できます。私は大学院生の頃はアンケートの結果をもとにデータ解析をしていましたが、事務的な作業が多く、ミスも発生するためとても苦労していました。データを集計入力するより、もっと研究に対して時間を費やしたい大学院生の医師の先生方にも活用していただきたいです。また、レセプトで追われている中、紙ベースのアンケートをひたすら入力作業する看護師さん、医療事務やクラークさんは「入力漏れや間違いがあったら…」と神経質になる方も多いと思います。多くの医療従事者の方の負担軽減になればと思っています。PRPや幹細胞治療など再生医療を行っている先生方も毎年の定期報告で苦労されていると思いますので、定期報告を行っている先生方も是非活用いただきたいです。
■最後に、システム開発についての思い、今後の展望についてはどうでしょうか?
松﨑:EzyScoreは整形外科の領域から始めておりますが、すでに次のスコアの導入も決定しており、今後は次々とスコアを導入していく予定です。価格については、大学病院の先生方にはアカデミア価格で提供する予定もあり、できるだけ安価で提供したいと考えております。医療業界におけるDx化の流れを加速できるよう、我々も皆様の診療に役立てるようなそんなシステムを開発していきたいと考えております。また、最近では大病院ではやらなければならない業務が増えているとよく耳にしております。Dx化することで、より業務時間の効率化を進める流れを作っていけたらと思います。今後もEzyScoreの発展を期待して待っていてください。